添い寝は日替わり交代制!?
出社してしばらくすると恒例のコーヒーの時間になった。
みんなに声をかけ、コーヒーを淹れる人を募る。
心落ち着く好きな時間もここ最近は心あらずだ。
給湯室に行ってコーヒー豆の缶を手にした時に後ろから声がした。
「コーヒーいつもありがとうございます。」
え?
驚いて手から滑り落ちた缶をすんでのところで声の主がキャッチした。
佐々木課長だった。
「大丈夫ですか?
ここ何日かずっとぼんやりしていますね。」
「す、すみません。」
今日は朝から佐々木課長に入力ミスを指摘され、本当にダメダメだ。
きっと呆れられてる。
給湯室を出ていく佐々木課長は背を向けたまま声を残していった。
「そういう時こそ心を無にするように豆を挽いてみてください。」
その声は優しくて柔らかくて顔こそ見えなかったけれど、まるで貴也さんのようだった。
どうしてこんな時間に給湯室なんかに…。
まだ戻る時間より15分は早いはず。
戻る時間に合わせてコーヒーを準備して…だって数分の狂いなく戻ってくる佐々木課長なのに…。
ごちゃごちゃする頭にふとさきほどの声が巡る。
『心を無にして』
できるだけ何も考えないようにコーヒーミルのレバーを手にした。
ただただ美味しいコーヒーが淹れられるように。
コーヒーがポタポタとポットに落ちる間も綺麗な色だなぁとコーヒーにのみ注意を払った。
その時間はここ数日忘れていた心落ち着く大好きな時間だった。
みんなに声をかけ、コーヒーを淹れる人を募る。
心落ち着く好きな時間もここ最近は心あらずだ。
給湯室に行ってコーヒー豆の缶を手にした時に後ろから声がした。
「コーヒーいつもありがとうございます。」
え?
驚いて手から滑り落ちた缶をすんでのところで声の主がキャッチした。
佐々木課長だった。
「大丈夫ですか?
ここ何日かずっとぼんやりしていますね。」
「す、すみません。」
今日は朝から佐々木課長に入力ミスを指摘され、本当にダメダメだ。
きっと呆れられてる。
給湯室を出ていく佐々木課長は背を向けたまま声を残していった。
「そういう時こそ心を無にするように豆を挽いてみてください。」
その声は優しくて柔らかくて顔こそ見えなかったけれど、まるで貴也さんのようだった。
どうしてこんな時間に給湯室なんかに…。
まだ戻る時間より15分は早いはず。
戻る時間に合わせてコーヒーを準備して…だって数分の狂いなく戻ってくる佐々木課長なのに…。
ごちゃごちゃする頭にふとさきほどの声が巡る。
『心を無にして』
できるだけ何も考えないようにコーヒーミルのレバーを手にした。
ただただ美味しいコーヒーが淹れられるように。
コーヒーがポタポタとポットに落ちる間も綺麗な色だなぁとコーヒーにのみ注意を払った。
その時間はここ数日忘れていた心落ち着く大好きな時間だった。