添い寝は日替わり交代制!?
気がつけば日は陰っていてずいぶん眠ったらしかった。
枕元に置いてくれてあった携帯がブーブーと騒がしい。
手に取って電話に出た。
「もしもし?中島ちゃん?
吉田だけど。体調いいの?」
「はい。ご迷惑をおかけしました。」
倒れたのは朝だから1日休んだことになっちゃったんだなぁ。
「いいのいいの。たまには休みなよ。
部長の話、いつも長いもんな。
倒れるの分かる気するわ。
そんなことより佐々木課長となんかあった?」
「何かって……。」
どうしよう。
もしかして倒れかける時に「貴也さん」なんて口に出してた?
ドキドキしながら吉田先輩の話の続きを待った。
「中島ちゃん送ってからの佐々木課長が変でさ。
珍しくぼんやりしててね。
人が見て分かるほどぼんやりする佐々木課長なんて見たことないだろ?」
「ええ、そうですね。」
貴也さんも今回のことを少しは考えることがあったのかな。
ううん。辞令はずっと前から聞いてるはずだから知ってたんだと思うし……。
「もしかして佐々木課長に「好き」ですって言ったとか?」
「え!どうしてそうなるんですか!?」
私、そんなにバレバレな感じだったの?
どうしよう。貴也さんとどうなのか分からない時にそんな風に思われちゃって。
どうなるか分からない……。
分からないのに………。
「だってあの佐々木課長が動揺するっていったら中島ちゃんくらい若い子から告白でもされなきゃ動揺しないかなって。
しかも直属の部下でって驚くでしょ。
朝の朝礼が終わってから密かに憧れてた人達がかなりの数、告白したってよ。」
「中島ちゃんは一回り違うんだったか?
ま、無いわな。」
という吉田先輩の声が遠退いていく。
やっぱり私と佐々木課長ではおかしいって思われるような間柄なんだろうな。
そりゃ、かたや異動で遠くに行くと聞いて告白する人が多数、かたや付き合っているのに異動のことを何も聞かされてないという……。
笑うに笑えないよ。
「元気なら明日は来れるな?
中島ちゃんの仕事はさ。
ぼんやりしながらも佐々木課長がやってたから出社したらお礼言いなね。」
「はい。お電話ありがとうございました。」
電話を切って時計を見れば6時を過ぎている。
驚いて倒れただけだから体調なんて元気そのものだった。
ただ心がついていかないだけで。
それでもキッチンを借りて料理をすることにした。
結局、普段は知らない間にご飯が作られていて、あれ以来作っていない。
そういえば潔癖症なのかも聞いてないや。
……というか私は貴也さんのこと何も知らない。
だってまだ自分の気持ちに気づいたのも最近でここからお互いのことを知り合えればって……。
ぽたぽたと涙がこぼれて、それが異動のことを聞かされなかった悲しさなのか、遠くに行ってしまう悲しさなのか、または全くの別物なのか。
自分でも何がなんだか分からなかった。
枕元に置いてくれてあった携帯がブーブーと騒がしい。
手に取って電話に出た。
「もしもし?中島ちゃん?
吉田だけど。体調いいの?」
「はい。ご迷惑をおかけしました。」
倒れたのは朝だから1日休んだことになっちゃったんだなぁ。
「いいのいいの。たまには休みなよ。
部長の話、いつも長いもんな。
倒れるの分かる気するわ。
そんなことより佐々木課長となんかあった?」
「何かって……。」
どうしよう。
もしかして倒れかける時に「貴也さん」なんて口に出してた?
ドキドキしながら吉田先輩の話の続きを待った。
「中島ちゃん送ってからの佐々木課長が変でさ。
珍しくぼんやりしててね。
人が見て分かるほどぼんやりする佐々木課長なんて見たことないだろ?」
「ええ、そうですね。」
貴也さんも今回のことを少しは考えることがあったのかな。
ううん。辞令はずっと前から聞いてるはずだから知ってたんだと思うし……。
「もしかして佐々木課長に「好き」ですって言ったとか?」
「え!どうしてそうなるんですか!?」
私、そんなにバレバレな感じだったの?
どうしよう。貴也さんとどうなのか分からない時にそんな風に思われちゃって。
どうなるか分からない……。
分からないのに………。
「だってあの佐々木課長が動揺するっていったら中島ちゃんくらい若い子から告白でもされなきゃ動揺しないかなって。
しかも直属の部下でって驚くでしょ。
朝の朝礼が終わってから密かに憧れてた人達がかなりの数、告白したってよ。」
「中島ちゃんは一回り違うんだったか?
ま、無いわな。」
という吉田先輩の声が遠退いていく。
やっぱり私と佐々木課長ではおかしいって思われるような間柄なんだろうな。
そりゃ、かたや異動で遠くに行くと聞いて告白する人が多数、かたや付き合っているのに異動のことを何も聞かされてないという……。
笑うに笑えないよ。
「元気なら明日は来れるな?
中島ちゃんの仕事はさ。
ぼんやりしながらも佐々木課長がやってたから出社したらお礼言いなね。」
「はい。お電話ありがとうございました。」
電話を切って時計を見れば6時を過ぎている。
驚いて倒れただけだから体調なんて元気そのものだった。
ただ心がついていかないだけで。
それでもキッチンを借りて料理をすることにした。
結局、普段は知らない間にご飯が作られていて、あれ以来作っていない。
そういえば潔癖症なのかも聞いてないや。
……というか私は貴也さんのこと何も知らない。
だってまだ自分の気持ちに気づいたのも最近でここからお互いのことを知り合えればって……。
ぽたぽたと涙がこぼれて、それが異動のことを聞かされなかった悲しさなのか、遠くに行ってしまう悲しさなのか、または全くの別物なのか。
自分でも何がなんだか分からなかった。