添い寝は日替わり交代制!?
 早く仕事が終わらないかってこれほど思ったことはないと思う。
 早く帰っても佐々木課長も帰って来なければ意味がないんだけど、とにかく早く帰りたかった。

 心春の気持ちが通じていたのか貴也さんも思っていたよりも早く帰ってきた。
 待っていられなくて玄関で出迎える。

「あ、こはちゃん。
 ただいま……帰りました。
 何か怒ってますよね?」

 たじろいだ貴也さんに詰め寄った。

「1年だけなんて知りませんでした!」

 私の言い分に気圧されないで貴也さんは冷静に言葉を放った。

「『1年だけ』ですか?
 私は1日だって離れていられません。」

 言い返す言葉が見つからなくて、その場に立ち尽くした。

 貴也さんは構わず部屋へ行ってしまった。

 同じ気持ちではないと思ってガッカリしたのかもしれない。

 離れたくない気持ちは同じなのに。
 それでもずっと北海道なのかと、1年だけなのと重みが全然………。




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