だったらあんたが堕ちてくれ

「何?」

「分かってるくせに」

フンっと鼻を鳴らして、その瞳は揺らぐことなく俺を捉え続ける。

「嘘、だよな?」

頼む!

嘘だと言ってくれ!

なんでもする。

信じる。

神様でも、仏様でも、この際ご先祖様でもいい。

信じて、信仰して、お礼だって必ずする。

いままで貯めたお年玉をくれてやる。饅頭でも酒でもお供えに行く。
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