だったらあんたが堕ちてくれ
「一晩を共にするには、相手にとって不足ありだらけだけど。まあ。よろしく」
裏切り者!
信じるものは救われる?
誰だ、そんな無責任なことを言ったのは!
絶望感に苛まれながら、だけど他に行く宛もない俺はすごすごと部屋へと向かう。
さっきまでの勇者タイムが嘘みたいに、俺のメンタルはズタズタ、ボロボロ、満身創痍だ。
その俺に、後ろから聞こえた声がさらに追い討ちをかけてくる。
「あ。因みに明日の夜まで誰も帰ってこないから」
コンビニになんて寄るんじゃなかった。
胃から逆戻りしそうなからあげクンを、どうにか胃に留めながら、十数分前の自分に罵声を浴びせた。