だったらあんたが堕ちてくれ

ころころと喋り方変えやがって。

いつもは笑い飛ばすそれを、いまだけは笑えない。

全然笑えない。

だって、こいつ、絶対楽しんでる!

「付き合ってねえよ。成り行きで保護してるだけ。それ以上でもそれ以下でもない」

「はあ?此の期に及んでそんなこと言うのはこの口か?ちゅーしといてそりゃないだろ。ですよね、椿さん?」

「コクン。じゃねえよ!いつ、誰が、あんたなんかと付き合った?」

「言っていいの。まず」

人差し指をたてー

「先週の金曜。一緒に風呂入って」

「待て!ストップ!やめろ!」
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