だったらあんたが堕ちてくれ

後悔ばかりだ。

あの夜からずっと、後悔ばかり。

こいつは後悔製造マシーン。

だから、関わるべきではなかったのだ。

「どっちが告ったんっすか?」

「そういうのはない」

「マジか!柊、それは男としてどうかと思うぞ?いまからでもいいから、きちんと気持ちを伝えろよ?」

うるさい。

ムカつくから紙屑を投げつける。

それを秀俊は簡単にキャッチ&リリース。

俺と秀俊の間を紙屑が何度も往復する。

「とにかくそういうことだから」

やっと命中。

紙屑は放物線を描いて床に落ちた。
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