だったらあんたが堕ちてくれ

「彼氏の友達であるあんたの恋路も協力してやる。幸い妹とは一緒に住んでるし」

「あざーす!」

うるさい、うるさい。

うるさい!

立ち上がる。

ビシッと背中と指をまっすぐ伸ばす。

「おまえら、ちょっと、そこへ並べ!」

動かない。

椿はともかく秀俊までもが涼しい顔で身動き一つしない。
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