だったらあんたが堕ちてくれ

そんなことになんの意味もない。

分かってる。

でもこれ以上あの場にいたら、きっと俺は爆発してしまうだろう。

膨大な負のエネルギーによって、こんなちっぽけな体粉々に砕かれてしまう。

用を足してリビングの前で立ち止まる。

気休めにしかならない。

いや、気休めにもならないかもしれない。

うん、でも、とりあえずー

冷蔵庫から牛乳を取り出してコップに注ぎ、一気に飲み干す。
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