だったらあんたが堕ちてくれ

願う。

どうか爆発しませんように。

粉々に崩れることがありませんように。

「ただいまー」

時刻は午後三時半。

願ったばかりの俺にさらなる不穏分子が舞い込む。

「お兄ちゃん、お客さん?」

「……ああ、秀俊。上にいる」

「あの人かー。どうせならもっとイケメンな友達連れてきて欲しかったなー」

そんなこと、秀俊が聞いたら泣くぞ。

いや、もう一層のこと聞かせて、ショックで今日のことを忘れてはくれないだろうか。
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