だったらあんたが堕ちてくれ

「あいつもなかなか。いい奴だよ」

「椿さん!ただいま。え?何?みんなで話してたの?」

「そ。ねえあんた。あいつ。連れてきな」

「は?やだよ。もうお仕舞い。椿はさくらと話してろ!」

「えー、いいじゃん。こっちでみんなで話そうぜ。あ、さくらちゃんお帰り。お菓子食べる?」

「こんにちは。じゃあもらいます」

「よっし、決まり!柊、運ぶの手伝ってくれ」

るんるん、うきうき。

秀俊の脳内は花畑。

羨ましい。

対する俺は荒野、嵐。

脳内はかなり荒んでいる。
< 231 / 389 >

この作品をシェア

pagetop