だったらあんたが堕ちてくれ

「妹は。好きなやつ。いないの」

「妹じゃなくてさくら!格好いい先輩はいるんだけどその人にはすでに彼女いるんだよねー。がっかりだよ」

「どんな人」

「身長高くてー、目がキリッとしててー、そんでめっちゃ優しいの!

私、移動教室で荷物ぶちまけちゃったんだけど、たまたま通りかかった先輩が拾ってくれたの!

怪我してない?大丈夫?って!ね!イケメンでしょ!」

椿は意味深に秀俊へ向け目配せをする。

落ち込みかけの秀俊はなんとか自分を奮い立たせー

「さくらちゃん、これも食べて。新発売なんだけどめっちゃ美味いから」
< 234 / 389 >

この作品をシェア

pagetop