だったらあんたが堕ちてくれ
「そう思うなら他のやり方で協力しろよ!いや、しなくていい。
今後一切、俺たちに構うな。放っておいてくれ。頼むから、これ以上俺の周りを掻き回すのはやめてくれ!」
改めて思う。
いかれてる。
そもそもこいつは人間じゃない。
何か別の、得体の知れない生き物。
そんな相手に俺の言葉は通じない。
何を言ったって意味がない。
だって、そいつは笑ったのだ。
何か大切なものを見るみたいに。
口角を上げ、目を細め、柔らかく、包み込むように、笑んだのだ。