だったらあんたが堕ちてくれ

※※※

結論から言おう。

俺は流れに身を任せることにした。

まあ、早い話しが負けたのだ。


「おいおい柊。見せつけんじゃねーよ。チキショー。羨ましいな、おい」

定期テストを終え、暖かく午後の日差しが差し込む放課後の教室で、なぜか俺は秀俊のタックルを受けた。

「イッテ。なんだよ急に!」

「とぼけんなよ。来てるぜ」

意味がわからないまま友人の指差す方へ、つまり窓の外を見遣る。
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