だったらあんたが堕ちてくれ
フリーズ。
俺と秀俊のシュミレーションを軽く飛び越えたお返しに、友人はアホ面のまま停止してしまう。
軽く小突いてやる。
と、息を吹き返す。
「い、いいの?」
「はい。手作りチョコなんかで申し訳ないですけど。あ、でも味は保証します!いい先生知ってるんで!」
そう言う視線の先にはコーヒーを飲む椿がいる。
三人分の視線を浴び、渋々といった感じで口を開く。
「無理」
うん、まあそうだろう。
少し、大分、やっぱり少し。
いや、本当は大分、残念だが、仕方がない。