だったらあんたが堕ちてくれ
第六章 果て
冬休みはほとんど一日中を椿と過ごした。
といっても会話はあまりなく、だがしかし、それは不可抗力だ。
なんってったって課題が多いのだ。
お気楽に遊びに行く余裕などない。
図書館に行き俺は勉強、椿は読書というのがお決まりコースだった。
椿はなんでも読んだ。
恋愛ものもファンタジーも詩集も、なんなら伝記も読んでいた。
元々読書が好きなのだろう。
ジャンルこそ様々だが慣れ手つきで本を探しだし、驚くほどの高スピードで読み進めた。
昼には食堂で昼飯をとった。