だったらあんたが堕ちてくれ

「椿、ごめんな」

「何が」

「いまの。気分悪くしたよな。ごめん!」

「腹減っただけ」

「うん、わかった。一緒に食おう」

椿は母さんから支給された小銭を券売機に入れ、今日も迷うことなくカレーを選ー

「カレーじゃないんだ?」

「飽きた」

「こういう所はカレーが一番なんじゃないのか?」

「そう。これは二番」
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