だったらあんたが堕ちてくれ

俺は椿が好きだ。

きっと、これは愛してるの類いの感情だ。

大事に大事に守りながら、だけど大きくなっていくそれを制御することはできなかった。

この子も、柴崎も一緒。

止めようもなく、防ぎようもなく、そんな時に会ってしまったんだろう。

「ごめん」

息を飲む。

目が大きく開かれる。

泣いてしまうかと思った。

ーいいです。私、諦めませんから^^

「柊さん、数学教えて下さい」

「おう」
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