だったらあんたが堕ちてくれ

それからはノートで会話するのをやめ、真剣に課題をこなした。

次の日も。

また次の日も。

さらに次の日も。

それは課題を終わらせるまで続いた。

「終わったー」

「終わりましたね」

冬休みを二日残し、やっと解放された。

この時ほど課題の終わりに喜びを感じたことはない。

これでやっと、ちゃんと椿と過ごせる。

「柊さん」

「ん?」
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