だったらあんたが堕ちてくれ

こんがりと焼けたパンを頬張る直前で、さくらが先ほどの疑問を、今度は母さんに投げかける。

「ねえ、 私たちがいなくなったら椿さんはどうするの?」

「ふふ。もうちゃんと決めてあるの。椿ちゃんには家事をしてもらうことにしたわ。ご飯も作れるって言うからお願いしたの。誰かが作ったご飯なんて久しぶりに食べるわ。お母さん楽しみ」

「良かったな母さん。いつもやってもらって悪かったな」

「わーい!何作るの?私ふわっふわのオムライスがいいなー」

ちょっと待て。
< 51 / 389 >

この作品をシェア

pagetop