だったらあんたが堕ちてくれ

どうやら本当に体力は尽きかけているらしい。

ならば、このままの速度でも十分振り切れる。

息は上がってるけど、苦しくない。

家までの距離も、そう遠くない。

もう一度振り返りそうになる目を無理矢理前に固定して、とにかく家までの道を可能な限りの早足で歩いた。
< 8 / 389 >

この作品をシェア

pagetop