たとえこの身が焼かれてもお前を愛す
「いやーっ、うっ.....うっ」

エルンストの胸で崩れ落ちる。


どうして私を愛してる素振りをするの?

どうして昨晩あんなことしたの?


捨ておいてくれればこんなに苦しまなくてすんだのに。

愛しているのに、愛されたくないなんて。



「フィーア.....どうした?何があった?」


エルンストの声は落ち着いて優しかった。

それが余計にフィーアを切なくさせる。


奴隷で良かった。この人に会わなければ良かった。



愛されないのに愛してしまった。
< 141 / 296 >

この作品をシェア

pagetop