たとえこの身が焼かれてもお前を愛す
美しいフィーアの肢体は月明りに照らされて、白いシーツの上に横たわっている。
「怖いのか?」
フィーアは目を伏せて答えない。
わずかに震えるからだは心とは裏腹に冷たく、熱を求めているようだ。
「体の力を抜いて、あとは俺に身をゆだねていればいい」
エルンストの冷めやらぬ熱い唇と指先はフィーアを愛し続けた。
「あっ......」
フィーアの漏らした声は二人が一つになった瞬間だった。
静かな月の夜。