ダサ倉君に焦がれたい
会場には大きなステージが立っていて。
すでにそこではライブが始まっていた。
そして、そのステージの周りには人々が集まり、拳を振り上げてライブを楽しんでいる。
すごいなぁ。
すばるくん、あのステージに上がるんだ。
ここから見ると、ステージ上の人なんて蟻みたいだよ。
「緊張する?」
思わずすばるくんに聞いてはっとした。
すばるくんがSUということは、二人だけの秘密なんだ。
「緊張しますね」
すばるくんはあたしに言う。
「塚原君がいつつばさちゃんにアタックするかと思うと」