ダサ倉君に焦がれたい
すばるくん、スタンバイに行ったのかもしれない。
もうすぐsandなのかな?
でも……
持たないかもしれない。
ふらふらして倒れそう。
ぼーっとする意識の中……
「みなさん、今日は集まってくれてありがとう!」
聞き覚えのある声が聞こえた。
消えそうになる意識の下その声を聞いて、心臓が最後とばかりに煩くなる。
隣にいる女性が、
「すーくーんッ!!」
なんて叫んでいる。
後ろからも悲鳴が聞こえてきて、さらにもみくちゃにされる。
やばい……
sandのライブなのに、あたし、もうだめだ。
足元がふらつき……
彼は声を張り上げた。