ダサ倉君に焦がれたい





そんな中、人々の嘲笑とともにすばるくんが教室に入ってくる。

今日も相変わらず個性的な格好だ。





「わー。ダサ倉来たよ。

あの服どこで売ってるんだろ」



「三谷さんも趣味悪いよね」




なんて声が聞こえてきて。

慣れたことなのに胸が痛む。





「おはよう」



そう言って隣に座るすばるくんに、思わず言っていた。



「ダサ倉、やめていいよ」



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