ダサ倉君に焦がれたい





「すばるにはすばるなりの考えがあるんだよね。

嫌がっても俺が関わってあげるから」




章司君の言葉に、すばるくんは悲しそうな顔をした。





すばるくんは一人でいいなんていうけど、本当は友達が欲しいんじゃないかな。

せめて……せめて、sandのみんなと和解して欲しい。

そんなこと、部外者のあたしが言えるはずないけど。






「でも、すばるがつばさまで避けるようなら、俺が容赦なくいただくからね」




そんな章司君の言葉がすごく嬉しい。

章司君って、本当にいい人なんだ。

すばるくんのことも、あたしのことも、大切にしてくれるんだ。


< 141 / 322 >

この作品をシェア

pagetop