ダサ倉君に焦がれたい
「ソロはね、考えていないって断った。
大学にケリがついたらソロしてもいいけど……
でも、僕はやっぱりsandにいたい。
ソロよりも、四人で創り出す音楽のほうが好きなんだ」
「すばる……お前ってやつは……」
圭吾さんが泣きそうな顔をした。
本当に泣いてしまうかと思った。
そして、HIROさんとJUNさんも頰を緩めている。
そんな四人を見て、余計彼らが好きになった。
これからも、その音楽で感動させて欲しい。
「じゃ、今日は飲みに行くか」
そう言うJUNさんに、
「四人で飲むなんて、いつぶりだ」
圭吾さんも嬉しそう。
だけど……
HIROさんがみんなに告げた。
「リーダーだから言うね。
俺も飲みに行きたいけど、次のライブの打ち合わせもしなきゃ」