ダサ倉君に焦がれたい
見上げたすばるくんはやっぱりかっこいい。
お洒落な髪に、切れ長の瞳。
いたずらそうな笑みを浮かべ、あたしを見ていて。
やっぱり顔が真っ赤になってしまう。
反則だよ、すばるくん。
わざとあたしに言わせて満足しているんだ。
「僕もつばさちゃん好きだよ」
その甘い声に胸がきゅんきゅんと疼く。
「つばさちゃんが洵を好きでも、僕は奪いに行くからさ」
「何言ってるの」
すばるくん、ちゃんと分かっているのに。
あたしには、すばるくんしかいないってこと、分かっているのに!