ダサ倉君に焦がれたい
「章司君と話せて嬉しいし、圭吾たちともっと仲良くなりたい。
それに……
つばさちゃんをどんどん好きになるんだ」
「うん……」
「なんでかな?
僕の話を聞いてくれるたびに、僕を助けてくれるたびに、つばさちゃんの存在が大きくなって……」
やばい……
身体が熱いよ。
がくがく震えるよ。
すばるくん、何言ってるの?
それはあたしの台詞なのに。
「恋愛なんて興味なかったのに。
一生童貞でいいって思っていたのに。
……僕はいつか、つばさちゃんを抱いてしまうかもしれない」
切なげに響く、その甘い声。
あたしの耳を甘く溶かしていく。
あたしもね、すばるくんならいいと思ってしまう。
日本中を狂わせるすばるくんを、あたしだけのものにしたい。