ダサ倉君に焦がれたい





あたしは穴が空くほど朝倉君を見た。

ボサボサの髪に、へんてこな眼鏡。

おまけに、今日はジャージだ。

かっこいいSUとは到底思えない。





でも……



でも……!





朝倉君がごそごそと出したノート。

そこに、意外にも綺麗な字で名前が書いてある。




『朝倉すばる』





「すばる!何やってんだ!!」




昨日の記憶が蘇る。

あたしの胸が、壊れるかと思った。




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