ダサ倉君に焦がれたい
12. 分からせてあげたい
学校は、その話題でもちきりだった。
「SUと早瀬純?
美男美女じゃん!」
「早瀬純羨ましい!
ショックー!」
なんて女子たちは騒いでいる。
だけど、あたしはそんなに軽いショックーではない。
文字通り、どん底に突き落とされていた。
学校に来たくない。
そして、すばるくんになんて会いたくない。
だけど、一人で泣き寝入りも嫌で。
せめて、章司君に会って話でもしようと思って、重い足を引きずって登校したのだ。
昨日は笑っていた章司君も、今日は深刻な顔をしていた。