ダサ倉君に焦がれたい




「僕もね、嫉妬した。

つばさちゃん、洵と仲良しだから」



「でも、洵さんは……」



「分かってる」




そう言って、すばるくんは楽しそうに笑う。

あたしの大好きな笑顔だ。





「洵が羨ましかったんだ。

つばさちゃんと仲良くお茶したり、ショッピングしたり」



「女子会だよ」




思わず言ってしまった。




「あたし、大学生になって、女の子の友達いないから。

……だから、洵さんが仲良くしてくれて嬉しかったの」


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