ダサ倉君に焦がれたい





絡ませた手をぎゅっと握る。

身体がさらに熱く脈を打つ。

そのまますばるくんは、あたしの身体をそっと抱き寄せた。




その胸に包まれて、その体温に包まれて、あたしは沸騰してしまいそう。

すばるくんが大好きだと感じる。





そのままゆっくり顔が近付き……

唇が触れる。

清潔なシャンプーと微かなすばるくんの香りが鼻を突き、柔らかな唇の感触に酔う。

軽いキスなのに、身体が焦げるように熱くなる。







「つばさちゃん……

大好きだよ」





甘く切ないその声に酔い……

少しずつ激しくなるその口付け。

お互いの好きを見せつけるように、そして安心させるかのように貪った。






やっぱり好きだ。

離れられない。

あたしには、すばるくんしかいない。




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