ダサ倉君に焦がれたい
ラブラブモードで電車を降りると、時間はお昼の一時近かった。
昼食の時間だ。
ここは雑誌の通り、お洒落なイタリアンかと思ったが……
すばるくんの携帯が振動する。
「はい……」
嫌そうに出たすばるくんは、
「え?」
ますます顔を強張らせる。
「なんで?
僕、つばさちゃんとデートしてるんだけど」
そして電話を切ったすばるくんは、浮かない顔をしていた。
きっと、急な予定が入ったんだ。
そうだよね、sandは人気者だから。
こうやって、すばるくんとゆっくりデート出来たこと自体奇跡だよ。