ダサ倉君に焦がれたい





「早瀬純のことはどうするの?」




すごく嫌そうな顔ですばるくんが言う。

その顔があまりにも嫌そうで、思わず笑ってしまった。

そんなすばるくんに、博明さんが告げる。




「濁しておいたら?

つばさちゃんのことを下手に詮索されないように、洵に囮になってもらったら?」



「げぇ……ダサ倉の相手とかマジ勘弁」




心底嫌そうな洵さんに、



「僕だって死にそうだよ」



すばるくんも顔を歪めていた。

そんなメンバーの様子に、自然と笑みがこぼれていた。





少なくともあたしは、このまますばるくんと付き合っていてもいいんだよね?

あたしも強くならなきゃ。

強くなって、すばるくんと上手くやっていける彼女になるんだ!



< 255 / 322 >

この作品をシェア

pagetop