ダサ倉君に焦がれたい




すばるくんはそんなことを言うけど……

やっぱり、大学が負担になっているのではないか。

退学を考えているのではないかと思ってしまう。

ほとんど学校にも来れていないけど、退学は寂しいな。

こうやってすばるくんの隣にいられるのを、あたしは楽しみにしているんだから!





「僕、昨日の夜から何も食べてないんです。

お腹空いたから食べ物買ってきます」



「あ!じゃああたしも……」




鞄から財布を取り出して、すばるくんと教室を出た。


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