ダサ倉君に焦がれたい
18. あなたに会いたい
それから数日……
すばるくんは学校に来なかった。
ただ、まだ籍はあるらしく、出席確認ですばるくんの名前が呼ばれていた。
はじめは気まずく黙っていたみんなだが……
「朝倉すばる。
……ん?今日もいないのか?
そろそろ出席日数が……」
教授がそう言った時、
「はい!」
どこからともなく声が聞こえた。
それは明らかにすばるくんの声ではなく、思わず後ろを向いてしまう。
あたしだけじゃない、みんなが後ろを向いてざわざわしている。
なに?
なにが起こっているの?