ダサ倉君に焦がれたい
声の聞こえたほうには、お調子者の男子集団が座っていて。
彼らがニヤニヤ笑っている。
もしかして、またすばるくんをからかっているの?
すばるくんがSUだと知って、まだ満足出来ないの?
胸の奥底がムカッとした時……
「朝倉、いるのか?」
教授が再び聞き、
「はい、います」
一人の男子が答える。
そして、
「お前、朝倉か。また留年するぞ?」
「すみません、今後気をつけます」
なんてやり取りをしていて。
彼をぽかーんと見ていた。
彼は教授とのやり取りを終えると、あたしを見て親指を立てる。
……は?
何やってるの?
馬鹿なの?
自問自答を繰り返した。