ダサ倉君に焦がれたい





なんだか今日の朝倉君、妙にオーラがあってかっこいい。

そして、サングラスをかけたその風貌はイケてる兄ちゃん以外の何者でもない。

こんな人がダサ倉だなんて!






「すばる、戻るぞ」



KEIは小声で朝倉君に言い、



「じゃあね、三谷さん」



朝倉君は笑顔で手を振って、夜の街に颯爽とKEIと消えていった。

あたしはそんな朝倉君をずっと眺めていた。

相変わらず、胸をときめかせながら。



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