ダサ倉君に焦がれたい
4. 一緒に参加したい
次の日……
学校に行くと、昨日一緒に合コンに行った三人組が話をしていて。
聞きたくないのに、その話が耳に飛び込んでくる。
「結局、あのキモい人三谷さんが引き止めてくれたね」
「本当に三谷さんがいて良かった。
あたしたちは二次会も楽しめたもんね」
三人はあたしがいることなんて気付いていないようで。
その話はエスカレートする。
「三谷さん、本当にダサ倉が好きなんだね。
ダサ倉と昨日のキモい人だったらどっちがいい?」
「ダサ倉なんて絶対やだ」
そう言っていられるのも今のうち。
こんな人に限って、朝倉君がSUだと分かったら目の色を変えるんだから。
心の中で突っ込みながら、勤めて冷静に冷静にと言い聞かせた。