ダサ倉君に焦がれたい
5. 寄り添ってあげたい
こんな訳で、土曜日、朝倉君と章司君の友達とバーベキューをすることになった。
朝倉君とそれについて話したいのに、つばさちゃんと呼ばれたいのに、学校で会うことはなかった。
あるとすれば、CMや歌番組で見るくらいだ。
そしていちいちドキドキして、その歌には胸を焦がした。
こんなにもかっこよくて凄い人だと認識すれば、それだけ朝倉君が遠くに行ってしまうようで。
やっと朝倉君に会える土曜日を、ずっとずっと待っていた。