ダサ倉君に焦がれたい





彼は春らしいロングニットにTシャツ、そして、スキニーパンツを穿いていた。

シンプルなアクセサリーに、お洒落にワックスで散らせた髪。

そして、かっこいい黒縁眼鏡をかけていた。





全然ダサ倉君じゃない。

むしろこの人、めちゃくちゃセンスがいいんじゃない!?なんて思ってしまう。

そして、例外なくどきんとする。

どきんだけじゃない。

ドクドクと鼓動はずっとうるさく鳴り続けるのだった。




いつもの朝倉君でも緊張するのに、こんなかっこいい朝倉君、身がもたないよ。



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