*゚闇に沈む少女*゚



「あー、でも 気絶させた人 確か..長州の人ですよね??」




「あ〜 そう言えば!」





「だったら 長州の者は有り得ないですね、味方をわざわざ挑発したりしませんから。



その場で、藤堂さんも沖田さんも観てましたよ!!」





逃避してみる。






「まぁ...そうですが。」






皆 困ってる様子...ごめんなさい...。。






「では、こうしよう!!!


君を 2日何もなかったら...証明しよう!!」





え...嫌...。。



だけど、何も答えたくないし...

この案に乗った方が手っ取り早いかも...





「それなら 構いませんよ、僕は無実ですしね。」





「じゃあ 蔵に...」





蔵だろうといくらでも脱出可能だけどねw






「それはいかん!!」





「何故ですか?」






「女子に、そんな所はいかん。 」




あっ....近藤さんは、気付いたんだ。




気付いてないなら、彼らが鈍感すぎるだけなんだけどねw









暫く、沈黙が続いた。




「「「「はぁぁッ!!?」」」」




....煩い。


天井の人も盗み聞いている奴らも
大声出すなんて、良いのか??






「声質や身体付きをよく見れば 女子だろ?」




流石 近藤さ〜ん♪




てか 性別 見分けらんないとか...
皆 拷問とか大丈夫なの??




「その通り、一人称は僕ですが..性別上は女子です。」






「だから 蔵はいかん!」





出来れば、蔵以外が 良いかなw



別に 蔵でも構わない、その時は 抜け出す。




元々 いる必要ないしね。





「敵だったら どうするんだ!?」





まぁ 土方さんの言いたいことは
何となくわかるけどねー




「でも もし敵なら...それこそ 見張るべきです。」




「確かに...」




「じゃあ 誰の部屋ですか?」



沖田さんから 絶対イヤオーラがw




「平助にしようと思う!!!」



何か 藤堂さんと相部屋になりそう。






「えぇっ、、何で 俺なのっ!!?」




まぁ、見ず知らずの人と相部屋なんて嫌だよね?





「別に僕は、蔵でも構わないのですが。」





「あ!嫌とかじゃなくて、、勘違いしないで??


何でかな~?って思っただけだからさ☆」






藤堂さんに、驚いた。


嫌だから、そう言ったんだと思ったから。。





「年も近いし...それに、もし間者じゃなかったらずっと気を張らせるのも可愛そうだからだ!!!」






「それに、怪しいなら。尚更 見張るべきです。」






「しかしっ......!!」






「これは もう決定事項だ!!」





おっと...ここで 権力使ってきた...。。





これは、いくら土方さんでも
認めざる負えないな...^^;





「はぁー...お人良すぎるぜ...。。」






確かに 近藤さんはお人好しかも...




まぁ、その心の広さが この場を纏めているのだろう。






そう思いつつも...




近藤さんの人の良さに
本人は自覚がないけど 心の底では後悔していることを




この時の僕は 知らなかった............







「念のため 自己紹介をしておこう。」




彼らは、自己紹介をしてくれるらしい
僕は 絶対に嫌だけど。




「私は、壬生浪士組 局長の近藤勇だ!」




「同じく 副長の山南敬助です。」




2人は 温厚な笑顔で答えた。




「...副長の土方歳三だ。」




この人は、2人とは逆に ムスッとしている。




「僕は 壬生浪士組、1番隊隊長の沖田総司
です♪」




偽物の笑顔を向けられる
疑われている方が 寧ろ、清々しいかもしれない。




「俺も同じく、8番隊隊長の藤堂平助だ!よろしくなっ!!」




やはり、平助は子犬にしか見えない。



表情には 出さないが...
この時 紫陽花は 戸惑いを感じていた。





「それじゃ 解散だ。」




土方の言葉により 解散となった。







ここにいた、人々が散っていく。





「俺達も、部屋に行こっか!!」





藤堂さんは 微笑んで言った。




どうして....見ず知らずの人に




....こんなに 笑ってられるのだろうか?






「平助...その娘を 頼んだよ!」




「はいっ!!任せてください♪」




返事をした 藤堂さんは、とても頼もしかった......。。




―――……っ。。





表情を出すまいと 下唇を噛むが
いろんな事に 驚きを隠せなかった...







この状況に、理解できないまま...



そして、複雑な感情を抱きながら
僕は 平助の部屋に向かった―――――








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