*゚闇に沈む少女*゚
✡:。*揺らぐもの*:。✡
そんな中 紫陽花は 人より耳がいい為
気配を消して、聞き身を立てていた――。
―――――っっ......!!??
顔は 無表情だが...
後悔や焦り、嫌悪感などのいろんな複雑な感情に...戸惑いを堪えていた。
「どうした??
ぼーっとしてるみたいだけど...大丈夫か?」
考え事をしている時、藤堂さんが俯いていた僕を 心配そうに顔を覗いて言ってきた。
「...何でもないですよ♪」
藤堂さんに 気づかれない様...笑って誤魔化した。
――暫らくすると 再び襖の前で止まった。
「着いたよ?」
近藤さんと集まってた時も思ったけど
屯所の内部って意外と広いんだなー
何て 呑気に考えてた。
「今日は もう遅いし、寝るか...」
と言い 藤堂さんは言って、引き出しから
布団を出し始めた。
押し入れの中を 漁っていた藤堂さんは
「あっ!?忘れてたっ(⊙ω⊙;;)!!」
「どうかしましたか???」
いきなり 声を上げた、藤堂さんを見ると
何だか 焦っている様子だった。
「布団が 一式しか無いんだった...」
「それなら 別に 問題ありませんよ???
...僕が 床で寝れば良い事ですし♪」
「いやいや ダメでしょっ!!!!!」
「何でですか??」
何がダメなんだろうか?
「君は 女の子なんだから、床で寝させる訳にはいかないよ...」
なんだ その理由は......。。
「僕は 大丈夫ですのでお気遣いなくっ♪では、おやすみなさい☆」
紫陽花は 壁に寄りかかって 眠り始めた......。
(いやいや...拙いでしょ。。)
「( ˘ω˘ ) スヤァ...ZZ 」
「はぁ...、ほんとに寝ちゃったよ。」
(いくら疑っているとは言え...春でも 夜は冷えるしな。。)
「...まだ 寝ないんですか??」
実は 起きてたり〜♪♪♪
「ビクゥゥッ!!!!!......うわぁっ!?」
(びっくりしたぁ〜(°°;)...起きてたのかよぉ。。)
んふふ..驚いてる驚いてる♪
その超ビックリ顔を 僕が心の中で楽しんでるなんて...藤堂さんは、もちろん知らない!!!
「どうしても そこで寝るの?」
「はいっ、勿論です♪」
「あのさ...一緒に寝ない?」
....何言ってんだこの人。。
「藤堂さんは、ここの隊長さんですよ????
風邪を引いて、壬生浪士組の隊長が巡察に出れない!何て事になるのはいけませんから、、ね。」
「...正論だけど、、」
こんな僕に 優しくしなくていいのに....
「では 改めて、お休みなさい。」
「はぁ...わかったよ。。」
紫陽花の 押しに負け
渋々 藤堂さんは布団に入る事にした。