*゚闇に沈む少女*゚



―――――バンッ!!




また昨日のように、思いっきり襖を開けた。





「ひっじかったさーーーん♪」



この前、学習した 僕は 耳を塞いでいると...。




「うるせぇ!襖 壊れるだろーがっっ」




危ない 危ない...また耳を破壊される所だった。



しかし、土方さんと沖田さん...
毎度飽きないね(苦笑)





「この娘 連れてきましたよ。」





「あぁ 斉藤、近藤さんと山南さんを呼んできてくれ。」




「承知。」





任務を終え、斎藤一(サイトウハジメ)はどうやら
土方さんに 報告していたようだ。



彼は、新撰組で副長助勤、三番隊組長、撃剣師範を務める。一時期御陵衛士に入隊する。


新選組の当初では、剣術の腕に優れていた
沖田総司、永倉新八、斎藤一、藤堂平助とともに 近藤の四天王とも言われていた。





斎藤さんは、近藤さんと山南さんを
呼びに出ていった。








数分して、近藤さんと山南さんともう1人もいた。



「何の御用ですか、まだ1日しか経ってませんよ????」





「はぁ... 山崎、島田」




土方さんが、溜め息を吐いた後
2人の名前を呼んだ。




―――――カタン....シュタ..シュタ..。




天井板が1枚外れ
そこから、昨日の夜中の2人が降りてきた。




「この娘の詳細を 猥と島田で探しましたが」





「一向に 出てきませんでした。」






「出身や名前すらもです。」




紫陽花と 報告を受けて知ってた土方以外
その場にいた全員が、驚いた。





「だそうだ... てめぇ、ほんとに何もんだ!?」






阿呆、ここまで来て 絶対名乗らない。





「僕は 正体を明かす気も、言うつもりもありませんから。」





「いい加減にして下さい。斬りますよ...」




流石に僕の態度に、イラついたらしい。




「勝つ自信があるなら、お好きにどうぞ!



....その代わり 命の保証ありませんよ??」





僕は ほんの少し殺気を出しながら
沖田さんに言った。





「こら、総司 やめんか!!!」




沖田さんは、近藤さんに注意され
仕方なく、刀を鞘に戻した。





「それに、2日 様子見の筈ですよ?」





「だが、山崎も 島田もお手上げだ...」






「世の中には 知らなくて良い事もあります。」




「でも、このままでは...お互い 拉致が開きませんよ。」




新撰組側は ホントに困っていた。





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