*゚闇に沈む少女*゚
お梅さんが 持ってきた和菓子を食べながら
話していた。
「芹沢さん、今度 皆で食事をしませんか?
そしたら、もっと楽しくなります!
身分も関係なしに。」
「そうだな、たまにはそういうのも悪くにいな。
俺から近藤に言っておく。」
「....楽しみにしてます!」
他愛もない話をしていると
「芹沢さん。」
沖田さんが 口を開いた。
「何だ、沖田?」
「今度、勝負して下さい。」
........芹沢さん、いい方向に行ってる。
「僕も、見てみたいです。
芹沢さんが 強い所を。」
「良かろう....じゃ道場に行くか?」
....え、今?
「今....ですか?」
「ダメか?儂は今でも大丈夫だが、永倉もどうだ?」
「「はいっ!お願いします。」」
んふふ、いい雰囲気だ
道場に 芹沢さんと行くと
周りは 驚きの雰囲気に満ちていた。
芹沢鴨が ここに来るなんてレアだからね!
「よし、それでは沖田やろうじゃないか。」
「はいっ!」
沖田さんと芹沢さんが 竹刀を構えた。
「....それでは、試合を開始する。始めっ!!」
永倉さんが審判を務めた。
それと同時に 沖田さんは真っ先に攻撃を始めた。芹沢さんは 沖田さんの攻撃受け流す。
2人の激しい勝負の音が響く。
―――――パンパン....パパンっ!!!
「....これは、何してんだ。」
この声は、土方さんだ。
「何とは、見ての通りです。」
「....嘘だろ。」
土方さんも驚きに満ちていた。
「....いい勝負ですね、けど。」
―――――――パーーーンっ....!!
勝ったのは 芹沢さんだ。
流石と言える。
「はぁ....負けました。」
「うむ、いい勝負だった....次、雛菊が来い。」
....僕がですか?
「どうしようかな....」
「儂からの命令だ。」
そんないい顔をして そう言われたら
「わかりました。」
やる以外の選択はない。