*゚闇に沈む少女*゚
玄関に到着した後、2人に近づいた。
「藤堂さん、永倉さん。」
「紫陽花!!」
「よっ!!」
藤堂さんと永倉さんは
何時もと変わらずに、笑って返事をした。
冷たい態度をしても、この二人に関わらず
新撰組の皆は 笑い返してくれる。
心が広いと言うのは、
まさにこの事だと改めてそう思う。
「藤堂さんは 鉢を絶対緩めないでくださいね、永倉さんも 親指の付け根に気をつけてください。
この助言に背くと...痛い目見ますよ。(黒笑)」
脅しとどす黒い空気を含めて言ったら
永倉さんと藤堂さんは 青い顔をしたとか
なんとか........。
池田屋事件で 影響するのは
沖田さんだけじゃないし、薬も多めに持ったし...後は、、、
「皆さーん!!」
僕が大声を上げると皆驚いてた。
「ど、どうした?」
「まだ梅雨ですけど もう蒸し暑いです、そこで 水分補給して下さい。熱中症になって戦線離脱したいのでしたら 別に飲まなくて結構ですけど........(黒笑)」
僕は、ニヤリと冷たく怪しい笑みを
皆にプレゼントすると....
「熱中症で 離脱はかっこ悪いよな....(苦笑)」
全員 原田さんの言葉に同意したのか、
水分補給をした。
これで 取り扱えず大丈夫。。
「雛菊さん ありがとうございます。」
山南さんが、穏やかな笑顔で言われて
少し驚いた。
「何がですか?」
「皆のこと 思ってくれて嬉しいよ。」
「何のことかわかりません。」
...新撰組の皆は 鋭すぎて困る。。
「さぁ、気を引き締めて行こう!!」
そして 山南さんは屯所の警備のため残り。
山南さんに身を繰られた、僕らは
池田屋に向かった。