*゚闇に沈む少女*゚
沖田さんが居ないことを確認した所で。。
「さて....やりましょうか?」
「自信ありげだな。」
「あなた如きに 負ける訳ない。」
挑発をするように口角を上げる....
「生意気な餓鬼がっ!!!」
挑発に乗ってきたのか
真っ先に 攻撃をしてきた....
けど、僕は隙を見つけてしまった
僕に 1つでも隙を見せたら負けだ!!
攻撃を刀で弾き
そこの隙を刀の腹に居れた。
「――――――....ぐはぁ。。」
....ふぅ、何とか穏便に済んだかな?
吉田稔麿を縄で拘束した。
「俊太郎、お願い。」
俊太郎は 最初から隅に潜んでいた。
「あぁ....ありがとな、雛菊。」
「俊太郎が居なければ 出来なかった....」
「お前、凄いな。
一瞬で 吉田さんを倒すなんて。」
挑発を上手く乗ってくれたからな。
「吉田さんを連れ帰ったら
高杉晋作 この薬を飲ませて。」
「....わかった。」
「また、何処かで。」
別れを言い、吉田稔麿を連れて
古高俊太郎は 消えて行った。
俊太郎と別れた後、1階へ行ったら
びっくりした....死んだ人は1人も居なかった。
居たのは 縛られた長州藩と
生き残った壬生浪士組....いや、新選組の姿だった。
藤堂さんと永倉さん...怪我してないかな。
「あっ!雛菊さん!」
こちらに気付いたのは、沖田さんだった。
「紫陽花ー!!」
「お前のお陰で、俺も平助も怪我しなかったぜー!!」
その言葉に とても安堵した....。。
「お前は、この者達を殺したくなかったんだろ?」
後ろに居たのは、芹沢さんだった。
「お前、真っ先に突き進んで 気絶させて行ってたからな。」
「俺らに 相談してくれれば良いのに!」
「今度、ちゃんとわけを聞かせてくれよー?」
そう言い、笑ってくれた。
........どうして、こんなにも優しいんだろう。
外の土砂降りは 僕の涙のようだった。。
こうして、池田屋事件の歴史も変わった。