*゚闇に沈む少女*゚
☆総司side☆
循環が終わって、屯所に帰る途中
平助くんと甘味屋に寄っていた
「ん〜!やっぱり、甘味は最高です♡」
「お前、まだ食うのか?」
「え?まだ食べられますけど?」
僕の言葉を聞いたあと
平助くんは 何故かぐったりしていた
―――――ザワザワ...
暫く、甘味を堪能していると
何やら騒がしい声が聞こえてきた
「何か、外が騒がしくね?」
どうやら、平助くんも気付いたらしい
何事かと思い、勘定を済まし
店を出て 外の状態を確認すると
店の前に野次馬が出来ていた
野次馬を掻き分けると
不定浪士が 少年を襲っていた
「情ねぇなぁ...」
平助くんが ポロッと零した
僕も 彼に同感したが それよりどう助けるかを考えている中
少年は 一瞬にして不定浪士を倒してしまった。
あまりの強さに 僕も平助くんも驚いた
それと同時に、僕の口元が緩んだ
「ふふ、楽しめそうですね♪」
まるで、玩具を見つけた子供のように....
これが、僕と新選組の運命の始まりだった
☆総司side END☆